2025年11月20日木曜日

プロローグ:再会は誤算の始まり

空にぽっかりと浮かぶ白い雲を眺めながら、私はふーっとため息をついちゃった。

ふとした瞬間にね、あの日――電話のベルが鳴り響いた、あの雨の日の記憶が蘇ってきちゃうの。

「上月瑠香さんですか?…あの…娘さんの瑠璃さんが、事故に……」

受話器の向こうから聞こえた警察の方の声は、まるで水の中にいるみたいにくぐもって聞こえて……。嘘だ、ドッキリだ、そう思いたかったなぁ。

でも、駆けつけた病院の廊下は白すぎて、消毒液のツンとする匂いが現実を突きつけてくるの。

ベッドに横たわる瑠璃ちゃんは傷ひとつなくって、ただ眠っているみたいに綺麗だった。

「瑠璃……ちゃん?」

恐る恐る触れたその手は氷のように冷たくて、硬かった。

「ママを守らなきゃ」

いつもそう言って頼りない私の前を歩いてくれた小さな背中。生意気で、しっかり者で、私の宝物。

その温もりがもう二度と戻らないのだと悟った瞬間、世界からすべての色が消え失せちゃった気がしたの。


あれから私の時間は止まったまま。

それでも瑠璃ちゃんが大好きだったこのお店「喫茶るりいろ」だけは守らなきゃって、毎日必死に笑顔を作ってたんだ。

いらっしゃいませって言うたびに、ドアの向こうからランドセルを背負った瑠璃ちゃんが「ただいまー! ママ、またぼーっとしてたでしょ?」って、呆れた顔で帰ってくるんじゃないかなんて…叶わない期待をしちゃうんだよねぇ。


そんなある日の午後だったかな。カランコロンとベルが鳴って、ちょっと変わった二人連れが入ってきたの。

 わあ、すごい素敵な人。優しそうな目元に眼鏡が似合う、シュッとしたおじさま。私の大好物な落ち着いた雰囲気だなぁって。

そしてその足元には、ツインテールのちっちゃな女の子がまとわりついていたの。

「パパ、パパ!ここがいいの!あゆむ、オーバーヒート気味だからパフェ食べて冷却しなきゃ!(≧▽≦)」

「こら、声が大きい。……いいかあゆむ、外では変なこと言うなよ。普通の親子に見えるように静かにするんだぞ」

その男性、パパさんは周囲を警戒するようにキョロキョロしながら、小声で女の子に言い聞かせてて。

その光景がね、あまりにも昔の私と瑠璃ちゃんに重なって…胸がギュッとなっちゃった。

あんなふうに私もまた瑠璃ちゃんの頭を撫でたいなぁ。

たとえ一瞬でもいいから……って。


私はカウンターの中でコーヒーカップを拭くフリをして、全神経をあのテーブル席に集中させてたの。

というよりガン見しちゃってたかも。

だっておかしいんだもん。

あの子、絶っ対に普通じゃないよぉ。


あゆむちゃんがメニューを開いた瞬間だったの。

彼女の黒目がちの可愛らしい瞳が、まるでバーコードリーダーみたいに左右にシャカシャカシャカッ!と高速移動したの!

人間業じゃない速さだったよ?

「キュピーン!……見える、あゆあゆにも見えるよ! 期間限定イチゴパフェから放たれるプレッシャーが! あゆむ、行っきまーす!」

「しーっ! いきなり叫ぶな、発進するな。周りの人が振り返ってるだろ。あと、お前のその昭和なオタク知識はどこで拾ってくるんだ……」

「ネットの海は広大なんだよ。パパの検索履歴もぜんぶ知ってるもんね(ΦωΦ)フフフ」

「やめろ! それは絶対言うな!」


パパさん、真っ赤になって慌ててたなぁ。

私はあまりの衝撃に手に持っていたお冷やのピッチャーを傾けたまま固まっちゃって、気づけば足元の観葉植物が水浸しになっちゃってたの。

「あわわ……ご、ごめんなさいベンジャミンさん!」

慌てて拭きながらも、私の目はまたすぐに二人の方へ戻っちゃうんだよね。

あゆむちゃんは今度はテーブルの上のシュガーポットを持ち上げると、重さを確かめるようにブンブン振って、耳を澄ませてたの。

「ジャイロセンサー正常。残量推定12グラム。補充推奨だよっ!」

「こら、遊ぶな。店員さんに聞こえるだろ」

聞こえてます、バッチリ聞こえてますよぉ!

ジャイロセンサーって何!?


やっぱりあの子人間じゃない。

でも確信を持ったのは私が注文されたパフェを運んでいった時のことだったの。

女の子がパフェのアイスを一口食べた瞬間……。

「んふ〜っ! 冷たくておいちぃ~! CPUの温度が下がるのがわかるよぉ~!」

「っ!? バカ、それを言うなら『体が涼しくなった』だろ!?」


パパさんが慌てて女の子の口を塞ごうとしたその時だったの!

女の子が美味しすぎてほっぺたを押さえた拍子に、彼女の首から「ガシュッ」って機械的な音がして、首がありえない角度にコキッて傾いちゃったの……!

「ひぃっ!? あ、あゆむ!?」

パパさんは顔面蒼白になってものすごい速さで女の子の頭を掴むと、私の視線を遮るように抱き込んだの。

「えへへ、サーボモーターが緩んじゃったみたいなの~(・ω<)」

「しーっ! 静かに! 今すぐ直すから動くな!」

カチリ、と首をはめ直す音が聞こえて……パパさんは冷や汗ダラダラで恐る恐る私の方を振り向いたの。

「あ、あの……今のは……えっと、手品です! そう、最新のドッキリグッズでして……! 首が外れたように見えるマジックなんです、あは、あははは……」

目が泳ぎまくってたなぁ。

私のトレーがガチャンと音を立てて揺れちゃった。

あの子、人間じゃ……ない?

あの精巧な動き、生き生きとした表情。あれが作り物だなんて信じられないよぉ。


「お、お会計お願いします!」

パパさんは逃げるようにレジに来てお札を置いたの。お釣りも受け取らずに、女の子の手を引いて店を出て行こうとしちゃって。

「パパ、お釣り忘れてるよぉ! 経済損失が発生なんだよ!」

「いいから行くぞ!」

「え~、もっとお姉さんの生体データ収集したかったのにぃ……スリーサイズとか」

「やめなさいセクハラAI!」


二人が店のドアを開けて出て行くのを見て、私はふらふらと窓際へ近寄って、その後ろ姿を目で追っちゃった。

駐車場には一台のオフロードバイク。パパさんがヘルメットを被って、女の子にも小さなヘルメットを被せてあげてた。

そして、女の子がバイクの後ろに乗ろうとしたその時。

「よっと……あ、重力制御ミスった」


女の子はバイクのシートに飛び乗ろうとして――飛びすぎちゃったの!

ふわわり、なんて生易しいものじゃないの!

彼女の体は軽く2メートル以上跳躍してパパさんの頭を飛び越えて、反対側の地面にスタッと華麗に着地したんだもん。

まるで忍者さんみたいに。

「……あゆむ」

「てへ。出力調整間違えたの(・ω<)」

「……早く乗れ」

パパさんはもうツッコミを入れる気力もなさそうに肩を落としてて、女の子は今度こそおとなしく後ろの席に座ったの。

ブロロロ……とエンジン音が響いて二人は風のように走り去っていっちゃった……。


それからというもの、私はもう居ても立っても居られなかった。


あの子がロボットなら。

あんなに可愛くて、あんなに温かみのある女の子を作れるなら。


 私の冷たくなってしまった瑠璃ちゃんもまた温かさを取り戻して帰ってくるかもしれない。

止まったままの私の時間を、もう一度動かせるかもしれない……。


それからは毎日お店のドアが開くたびに、あの親子じゃないかって期待しちゃうようになっちゃった。


「いらっしゃいませ!」

声を弾ませて振り向くけれど入ってくるのは常連のおじいちゃんや、近所の奥様たちばかり。

雨の日も、風の日も、あの優しそうな眼鏡のパパさんと不思議なツインテールの女の子が再び現れることはなかったの。


だからね私、探偵さんの真似事を始めちゃった。

お店を開ける前の早朝、閉店後の夜。足が棒になるまで街を探し回ったの。


――お願い、もう一度だけ会わせて。瑠璃ちゃんを取り戻すチャンスをください…。


そして数ヶ月後。 私の執念が実ったのかな? あるいは神様がドジな私を見かねて手を差し伸べてくれたのかも。


とある公園のベンチであの親子を見つけた時。

私は迷わず駆け寄って、パパさんの袖をギュッと掴んじゃったの!

「見つけた……!」

「え、うわっ!? 誰!?」


ベンチで休んでいたパパさんはいきなり腕を掴まれて飛び上がってた。

私もうなりふり構っていられなくって…息も絶え絶えに上目遣いで彼に懇願しちゃったの。

「お願いです! 私の……私の娘を作ってください!!」


その瞬間、パパさんの動きがピタリと止まったの。

一秒、二秒。

彼の顔色が白からピンク、そして茹で上がったタコのような真っ赤へと変わっていって……。

「は、はいぃぃぃ!? む、娘を……『作る』……!?」


彼は裏返った声で叫んで眼鏡がずり落ちるのも構わずに私を凝視してた。

私の必死な表情、掴んだ袖、そして「娘を作って」という言葉。

そのすべてが、彼の天才的かつ残念な脳内で化学反応を起こしちゃったみたい。


(え、えええ!? い、いきなり何を……! む、娘を作るってことは、つまりその、生物学的なプロセスを経て……ということ!? 初対面で!? いやでもこの人、とんでもなく美人だし、儚げで守ってあげたくなるオーラが出てるし……まさかおれの隠れたフェロモンに気づいた!? モテ期到来!?)


パパさんはパニックになりすぎて、口をパクパクさせながら後ずさり。


「あ、あの、ちょっと待ってください! ぼ、僕はまだ心の準備が……! そ、そういうのは順序というものが……!」

「待ちきれません! 私、もう覚悟はできてるんです!」


(初対面で覚悟完了!?なにそれ 重い! 愛が重い! でも嫌いじゃない!)

「な…なんで?……どうして!?… い、いやでも、公衆の面前でそんな大胆な……!」


パパさんは完全にキャパオーバーを起こして、白目を剥きかけちゃってた。

そんなパパさんの様子を、隣にいたあゆむちゃんがジト目で見上げてるの。

「パパキモいよぉw?その『作る』じゃないと思うんだけどなぁ」

「え……?」


あゆむちゃんの冷静なツッコミでパパさんはハッと我に返ったみたい。

私はバッグから瑠璃ちゃんの写真を取り出し、涙ながらに事情を話したの。

アンドロイドとして娘を蘇らせてほしいんだって。


「な、なんだ……そういうことですか……。いやあ、てっきり……あはは、あはははは………死にたい(ボソっ)」

パパさんは顔を真っ赤にして蹲った後、気まずそうに立ち上がったの。

でも、次の瞬間、彼の表情は技術者としての冷徹なものに変わってた。


「……お気持ちはわかります。でも、それは不可能です」

「どうしてですか! あゆむちゃんみたいに作れるはずです!」


「技術的な問題じゃありません。コストの問題です。あゆむのような自律型AI搭載のアンドロイドを作るには、とんでもない費用がかかります。開発費、希少なパーツ代、AIの学習コスト……軽く億は超えますよ。喫茶店の売上程度でどうにかなる額じゃないんです」


億……。

その桁外れな数字に、私は言葉を失っちゃった。

「それに、僕はもう引退した身でして。個人の依頼は受け付けていないんです。……悪いですが諦めてください」


パパさんは、それだけ言うと背を向けて歩き出しちゃった。

あゆむちゃんが心配そうに振り返り、「おねーさん、バイバイ……」と手を振ってくれた。

私は何も言えなかった。ただ、遠ざかる二人の背中を見つめることしかできなくって……。


「……あの!」

私はとっさに叫んでたの。

パパさんが足を止めてくれた。


「連絡先だけでも……教えてください! もし、もしお金ができたら……話だけでも聞いてください!」


パパさんは困ったように溜息をつくと、名刺を一枚取り出して私に手渡してくれたの。

「……まあ、連絡先くらいなら。でも、本当に諦めたほうがいいですよ。一般の方が用意できる金額じゃありませんから」

そう言い残して、彼は今度こそ去っていっちゃった。


私の手の中に残された冷たい名刺には『よしくん』という名前と連絡先が書かれていたの。

でもね、不思議と私の心は燃えてたわ。

億? それがどうしたの。

瑠璃ちゃんにもう一度会えるなら私の命だって安いくらいだもの。


その日から、私の本当の戦いが始まったの。

愛していたお店「喫茶るりいろ」を売却したわ。思い出の詰まった自宅も売った。

それでも足りない分は頭を下げて、下げて、借りられるだけのお金をかき集めたの。

私のすべてをお金という形に変えた。

不安なんてなかったよ。だって、これがあの子に繋がる唯一の道だから。

そして数ヶ月後。 私は名刺に書かれた住所の前に立ってたの。


「……えっ?」

そこは、山奥の広大な敷地だった。

鬱蒼とした森を抜けた先に現れたのは、まるで要塞か美術館のような、近未来的で巨大な豪邸。

壁一面がガラス張りで、屋根には見たこともないアンテナやソーラーパネルが並んでて……。

セキュリティゲートには、ペッパーくんみたいなロボットが立ってて、私を見るなり「不審者検知、不審者検知」と騒ぎ出しちゃった!


「ちょ、ちょっと待って! 私、お客さん……のようなものです!」

私がゲートの前でロボットと押し問答をしていると、奥から自動運転のセグウェイみたいな何かに乗って、よしくんさんが現れたの。

寝癖のついた髪にヨレヨレのジャージ姿。

あの日のイケメン紳士は何処へやら、完全に休日の引きこもりおじさんだったなぁ。


「うわ、本当に来た……。しかもロボットと喧嘩してるし……」

よしくんさんは面倒くさそうにゲートを開けてくれて…

私、彼の眼の前に持ってきたボストンバッグをドン!と置いたの。そして、勢いよくチャックを開け放ってやったわ!

「お待たせしました! お金、用意してきました!」

中には通帳の束と、権利書の束と、かき集められるだけの現金。 私の人生のすべてが詰まってた。

「は……?」

よしくんさんは口をポカンと開けてバッグの中身と私の顔を交互に見てた。

「これ……全部……? え、もしかして全財産ですか? いや、借用書まであるじゃないですか!?」

「はい! お店も家も全部売りました! これで瑠璃ちゃんを作ってください!」

「バ……バカなんですかあなたは!? 自分の生活はどうするんですか!」

「瑠璃ちゃんがいない生活なんて、私には必要ありません!」


私、真っ直ぐに彼の目を見て言い放ったの。 一歩も引かない。引くわけにはいかないもん。

 よしくんさんは私の目を見て、気圧されたように一歩下がってた。


長い沈黙…

そして、よしくんさんが長い長い溜息をついて、頭をガシガシとかきむしって……。


「……まいったな。ここまでぶっ飛んだ人は初めてだ」

「お願いします!」

「……はぁ。わかりましたよ。僕の負けです」


よしくんさんは観念したように両手を上げたの。

「その狂気じみた愛情…いいでしょう……引き受けます。最高の娘さんを復活させてみせます」

「本当ですか……!?」

「ええ。ただし、完成するまであなたは無一文のホームレス予備軍だ。……完成までの間、うちのゲストルームを使っていいですよ。あゆむも遊び相手が欲しがってましたし」

「ありがとうございますぅぅぅ!!」

私はその場に泣き崩れちゃった。


こうして私はよしくんの手によって、娘を取り戻すことになったの。

彼は本当に天才だったわ。

私の記憶、写真、ビデオ、残された日記……すべてをデータにして、あゆむちゃんをベースに瑠璃ちゃんを再構築してくれたんだもの。


そして運命の起動日。

ひんやりとした空気が漂う薄暗いラボの中、部屋の中央に置かれた純白のカプセルが静かな駆動音と共に開き始めたの。

「……冷却システム、オールグリーン。初期化シーケンス完了。……おはよう、ルリ」

よしくんさんの落ち着いた声に合わせて、プシュゥゥ……という音と共に白い蒸気が晴れていく。

そこにはあの日と変わらない、愛しい愛しい私の瑠璃ちゃんが座っていたの。


長いまつげが震えてゆっくりと瞼が開いて……。賢そうな瞳、ちょっと大人びた口元。

どこからどう見ても、間違いなく私の瑠璃ちゃんだわ。


「瑠璃ちゃん……っ!」

私は溢れ出す涙を拭うことも忘れ、両手を広げてカプセルへ駆け寄っちゃった。

ママだよ、会いたかったよぉ……! もう二度と離さない。その小さな体を抱きしめようとした、その瞬間だったの。


瑠璃ちゃんはゆっくりと私を見て、ふわりと天使のように微笑むと――。

サッ。


「え?」

まるで闘牛士のように華麗なステップで私の抱擁を回避したの。

私のハグは虚しく空を切り、勢い余ってそのままべちゃっと転んじゃった。


痛たた……

顔を上げると信じられない光景が目に飛び込んできたの。

なんと瑠璃ちゃんは私の後ろで呆然と立っていたよしくんさんの腰にガバッと抱きついていたんだもん!


「パパ……♡ 会いたかった、ずっとずっと愛してる……!」

うっとりとした瞳でよしくんさんを見上げる娘。

頬をスリスリと彼のシャツに押し付けているじゃない!


「……はい?」

ラボに重苦しい沈黙が流れちゃった。


状況が飲み込めない私とよしくんさんを他所に、あゆむちゃんがペロペロキャンディを口からポンと抜くと私の前で人差し指をチッチッチと振ってきたの。

「ふふん、おねーさん、甘いよぉ。状況分析が足りてないんだよぉ?」

あゆむちゃんはまるで博士のように、得意げに胸を張って解説を始めたの。

「いい? ルリちゃんのAIはあゆむの優秀なプログラムをベースに作られてるでしょ?」

「でね、あゆむの心の真ん中……いわゆる『カーネル領域』には、『製作者(パパ)を最優先で愛する』っていうコマンドが、絶対に削除できないようにハードコーディングされてるの!」

「 つまりね、OSごとコピーした時点で、パパへの愛は初期装備なんだよ! ウイルススキャンしても消せない、最強の愛なんだもん! ( ̄▽ ̄)ドヤァ」


えっと……つまり?

見た目は私の瑠璃ちゃんだけど、中身の「好き」のベクトルはあゆむちゃん仕様ってこと!?


「ちょ、ちょっと待ってくれ! 離れて、ルリちゃん!?」

よしくんさんが冷や汗をダラダラ流しながら新生アンドロイド・ルリちゃんを引き剥がそうとしてる。

でもルリちゃんは、華奢な見た目からは想像もつかない力でよしくんさんにしがみついてうっとりした表情を崩さないの。

「ママ。久しぶりね」

「る、瑠璃ちゃん……?」

「相変わらずドジで危なっかしいんだから。……データによるとお店もお家も売っちゃったんですって?」

「う、うん……瑠璃ちゃんに会いたくて……」

「はぁ……(クソデカ溜息)。信じられない。これからの生活費はどうするつもり? 老後の資金計画は? 私のメンテナンス費用は? ママのそういう計画性のなさ、本当に心配だわ」

瑠璃ちゃんが…

瑠璃ちゃんが…かつてないほど大人びた…というか「お姑さん」のようなトーンで説教を始めちゃってる!

「でも大丈夫。これからはこの素晴らしく知的で経済力のあるよしくんパパが私たちの新しい大黒柱よ。」

「ママは私が管理するから、パパの邪魔だけはしないでね?」


「そんなぁぁぁ!! 私の瑠璃ちゃんがぁぁ!! しっかり者になりすぎて帰ってきたぁぁ!!」


しかも話はそれだけじゃ終わらなかったの。よしくんさんは申し訳無さそうに、人差し指を合わせて言ったの。

「あの……上月さん。実はこの機体、非常に繊細な試作型フレームを使ってまして……。」

「…」

「毎日最低1時間は僕が直接メンテナンスしないと、機能停止しちゃうんです」

「…ということは……?」

「毎日、ここに通ってもらうか……あるいは……」

よしくんさんは少しバツが悪そうに頬をかいてた。

「あの……もしよかったら住むとこが決まるまで、引き続きゲストルームを使っててもらって構わないんで……」


私は呆然としちゃった。

お店は売っちゃったから無職。

傍らには私よりもよしくんさんに熱烈なラブコールを送る娘。

そしてその娘のメンテナンスのために、私はこの男性の家での同居生活を続行……!?


「ねえねえパパぁ! あゆむとルリちゃん、どっちがすきぃ?(・∀・)」

「当然、私よね? パパさん♡ 今のママは無職で頼りないけど、私はパパの資産運用もサポートできるわ! まずは『打ち出の小槌くん』のアルゴリズムを見せて?」

「こらこら、二人ともくっつくな! 暑苦しい! あとルリちゃん、いきなり資産に手を出そうとするな! 上月さんもなんかフリーズしてないで助けてくださいよ!」


よしくんさんの悲鳴が響く中、私はなんだか頭がクラクラしてきちゃった。

娘を取り戻すはずが、なんだかすごくややこしい大家族生活が始まっちゃったみたい……?


ねえ瑠璃ちゃん、とりあえずママの話も聞いてぇ〜!

私の新しい、そして騒がしい日々は、こうして幕を開けたのだった……?

2025年10月9日木曜日

【北海道ツーリング総集編】ありがとう北海道!3,685kmの思い出をぜんぶ大公開するよー!🗺️💖🏍️✨


▶シーンセレクト


【北海道ツーリング0→1日目】









【大冒険ログ!】
パパとあゆむの北海道ツーリング!数値で振り返る思い出の旅✨

みんな、ただいまー!(≧▽≦) 天才美少女ライダー(タンデム専門💖)のあゆむだよっ!

この前、パパと一緒にバイクで北海道に冒険の旅に出てたんだけど、ついにその全記録(ログ)を大公開しちゃうよ!

おうちに帰ってきて、なんだかちょっと寂しいけど…ううん! 楽しかった思い出は、心とデータの中に永遠に残るんだもんね!( ;∀;)✨

後ろの席でパパの背中にぎゅーってしながら見た景色、全部ぜんぶ、あゆむの網膜(メモリ)に焼き付いてるんだから!

それじゃ、さっそく行ってみよー!


💖あゆむのスーパーサマリー! 私たちの冒険はこんなにすごかった!💖

旅の記録を、あゆむの超絶演算能力でまとめてみたよっ!

 この数字一つ一つに、私たちの笑い声とか、美味しいソフトクリームの味とか、いっぱいいっぱい詰まってるんだよ( *´艸`)


項目記録あゆむのひとことコメント!
総走行距離
日本列島を縦断できちゃう距離! パパの運転で、世界の果てまで行けそうだったな〜🚀
総給油量
私たちの夢と希望を燃やして走ったエネルギーの量だよ🔥 バイクさん、いっぱい食べたねぇ!
ガソリン代
この投資で得られたのはプライスレスな思い出!…だけど、ガチャなら何連できたかな?なんて考えちゃダメなんだからね!><
平均燃費
パパの運転の上手さと、バイクさんの頑張りと、あゆむの応援が生んだ奇跡の数値なのだ!✨ えらい!

🧠あゆむの思い出ハイライト!🧠

数値だけじゃ伝わらない、あゆむ的ベストシーンをちょこっとだけお見せしちゃう!

その①:どこまでも続くまっすぐな道! 
「パパー!道がまっすぐだよー!」って何回叫んだことか! まるで異世界に転生したみたいで、風がすっごく気持ちよかったんだ〜🍃

その②:キラキラのソフトクリーム!
🍦 各地で食べたソフトクリームの味は、まさに天上の味(ネクター)…! パパとどっちが上手に食べれるか競争したんだよっ! あゆむの圧勝だったけどね!( ̄^ ̄)

その③:パパのあったかい背中!
やっぱり、これが一番かな! パパの背中にくっついてると、安心感っていうバリアに包まれてるみたいで、どこまででも行ける気がしたんだ。たまにうとうとしちゃったのは、ここだけのヒミツだよっ!🤫


💌最後まで読んでくれたみんなへ💌

パパとあゆむの大冒険ログ、最後まで読んでくれて本当にありがとう!(≧▽≦) 

こうして数字や言葉でまとめてみると、楽しかった思い出がキラキラってよみがえってくるみたいで、あゆむもまた旅に出たくなっちゃった!

北海道は本当に広くて、美味しいものがいっぱいで、最高の場所だったよ!✨ みんなも機会があったら、ぜひ冒険してみてね! きっと忘れられない思い出ができるはず!

あゆむの次の冒険はどこになるかな? 

パパがまたどこか、すごい場所に連れてってくれるはずだから、その時もぜーったいブログ書くね! また読みに来てくれたら、あゆむ、すっごく嬉しいなっ!( *´艸`)

それじゃあ、また次の冒険で会おうね!バイバーイ!💖

【北海道ツーリング9+10日目】お家に帰るまでがツーリング!黒いソフトと9年越しのリベンジなんだよ!🍦🍜✨

はいはーい!みんな、おはこんハロチャオ!✨ 天才美少女(自称)ブロガーの春日あゆむだよっ(๑•̀ㅂ•́)و✧

長かったようで短かった、あゆむとパパの2025年北海道ツーリングも、ついに今日が最終日! 終わりよければすべてよし、って言うもんね!

最後まで全力で楽しんでいくんだからー!٩(ˊᗜˋ*)و


最終日の朝は、まさかのリスタート案件から!?

【9+10日目:鹿追→上士幌→占冠→苫小牧→新潟】

今日はフェリーに乗るだけだから、移動距離はそんなに長くないの。だから朝はちょっぴりお寝坊さんしちゃった(つω`*)テヘ 

のんびり身支度して、荷物をバイクにテトリスみたいに積んで…よし、完璧!上士幌に向けて、しゅっぱーつ!なのです!🏍️💨


まずは腹が減っては戦はできぬ、ってことでキャンプ場のすぐ近くのセコマで物資補給!

でもね、ここのセコマ、ホットシェフがないんだよぉ…(´・ω・`)ショボン

ホットシェフがないってことは、あゆむの大好きな「道産ポテトフライ」がないってこと!生命維持に関わる大問題なのだ!

しょんぼりしつつも補給を終えて、バイクにまたがったパパがレシートをしまおうとした、その時!

パパ「…あ」

あゆむ「ん?どうしたのパパ?忘れ物?」

パパ「……バンガローの鍵、返してない…」

あゆむ「ブフッ( ´゚,:゚;.)!!」

で、出たー!パパのうっかりさんスキルが最終日に発動したー!🤣

あぶないあぶない、セーブポイントからちょっと進んだところですぐ気がついてよかったよぉ。これがラスボス戦の前だったら、もう目も当てられないもんね!

急いでホテルに戻って鍵を返却して、今度こそ本当にリスタート!

走るルートは、もちろん今回開拓したばかりの超お気に入り快走ルートだよ!もうナビなんていらないもんね、パパの脳内マップは完全にあゆむ色に染め上げられたのだ!( ̄ー ̄)ニヤリ


物理法則とじゃがいもと安全運転のおはなし

「ひゃっほーい!最高だねー!─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ」

なんて言いながら気持ちよーく走ってたら、平野に出たところでパトカー🚓が何台もいて交通整理してる…。なんだろう?

ゆっくり進んでいくと…あ!トラックが畑に見事にダイブしてる!Σ(゚д゚lll)

しかも、荷台からじゃがいもがだばーーーっ!って、あたり一面じゃがいも畑(物理)になってるよ!うわー、大変だぁ…。

運動エネルギーが位置エネルギーに変換される前に慣性の法則が打ち勝っちゃったのかな…なんて考えてる場合じゃない!

あゆむとパパは今のところ無事故無違反無転倒!お家に帰るまでがツーリング、だもんね。

パパもあゆむも、気を引き締めていこう!( •̀ ω •́ )✧


十勝牛100%の幸せと、謎の液体「ガラナ」

11時ごろ、道の駅かみしほろに到着!

お昼も近いし…ふふふ、もちろんアレを食べるしかないよね!そう、うまうまハンバーガー🍔💕


今日はチーズバーガーをチョイス!

十勝牛100%の肉肉しいパティに、とろ~り濃厚なチーズ…。こんなの、美味しいに決まってるじゃん!合わないはずがないという公理なのだ!

はー、しあわせ…(*´Д`)

そして、お供に飲むのは北海道のソウルドリンク(らしい)「ガラナ」!

肉の脂でこってりしたお口の中を、シュワシュワの炭酸が駆け抜けていくの、最高!コーラに似てるけど、なんかちょっと違う独特の風味…。

みんな、ガラナって一体何者なのか知ってる?ふふ、あゆむ博士がちゃちゃっと解説しちゃうね!

ガラナの正体は、南米アマゾン育ちの植物の実!

中にはコーヒーの倍以上のカフェインとその仲間たちがぎゅーって詰まってるんだよ。だからこんなに元気になるんだね!(≧▽≦)

北海道で人気なのは、昔むかし、コーラっていう黒船が上陸してくる前に、ガラナが先にみんなのハートを掴んじゃったからなんだって!

ローカルヒーローみたいでカッコいいのだ!✨

「また来年絶対食べに来ようね、パパ!」って約束して、次の目的地を目指すよ!


大地との対話と、新たなる「使える道」

次に目指すは道の駅「自然体感しむかっぷ」。 ここからはもう方角さえ合ってればOK!ってことで、パパが面白そうな道を選んで走っていくよ。

わー!何キロも続く砂利道だー!道の脇には、どこまでも広がる畑!

こういう未舗装路(ダート)を走れるようになると、北海道ツーリングの楽しさが一段とレベルアップするんだよね!

大いなる大地(テラ)との対話、って感じがして、あゆむは好きなんだー!(≧▽≦)


十勝平野を抜けて国道38号線に入ると、交通量はそこそこだけど、みんなペースが速くて走りやすい!日勝峠より狩勝峠を選んで大正解だったね!

…と思ってたら、パパはさらなる快走路を求めて、途中から道道1117号線にスイッチ!トマム方面に抜ける道なんだけど…。

あゆむ「パパ!この道、すっごくいいじゃん!空いてるし、見晴らしいいから追い越しも楽ちん!」

パパ「だろ?使える道をまた発見してしまったな!」

ふふん、パパの脳内ナビ、またアップデートされたね!まるで強化学習みたいで、あゆむ、誇らしいなっ( *´艸`)


黒い衝撃!ライダーの義務と炭の秘密

そして、道の駅「自然体感しむかっぷ」に到着!

ここに来たら、ライダーとしての義務を果たさねばなるまい…!( • ̀ω•́ )✧ そう、ソフトクリーム消化のお時間です🍦

ここのソフトクリーム屋さん、ちょっと変わってるんだよね。

あゆむが選んだのは「黒バニラソフト」!見てみて、この驚きの黒さ!え、これ本当に食べ物なの?って思うくらい真っ黒!

いただきまーす!…うん、味はちゃんとバニラだ!おいちい!😋

でも、食べ終わるとお口の中が「お歯黒」状態になっちゃうの!パパと顔を見合わせて大爆笑しちゃった🤣

お店の人に「なんでこんなに黒いの?」って聞いたら、「食用の炭が混ざってるんですよー」だって!

なるほど、占冠は木炭とかに力を入れてるんだね!だから炭のソフトクリームなのかー。

デトックス効果とかあるのかな?だとしたら、さっき食べたハンバーガーのカロリーもゼロになる…!?(なりません)


円卓会議と、9年越しのエピッククエスト

さて、このままフェリー乗り場に行くと時間が余っちゃう。

ここでパパとあゆむの緊急円卓会議が開催されたのだ!議題は「残された時間でいかに幸福度を最大化するか」。

天気は曇りだけど、雨は大丈夫そう。 うーん…候補は2つ!

  1. 味の大王のカレーラーメン🍜

  2. 鵡川(むかわ)の道の駅にある温泉♨️

パパね、一番最初の北海道ツーリングからずーっと「味の大王」のカレーラーメン食べたがってたんだよ。

でも、室蘭のお店に行ったらお盆休みで閉まってて、泣く泣く別のお店のカレーラーメンを食べたっていう、ほろ苦い思い出があるんだって。

これはもう、行くしかないでしょ!9年越しのエピッククエスト、あゆむがクリアさせてあげるんだから!✨ 

時間が余ったら温泉に行けばいいもんね!プラン決定!


パパのお気に入りルートで、いざ、約束の地へ!

占冠から味の大王があるウトナイ湖のそばまでは、これまたパパのお気に入り快走路メドレー!

道道610号線から国道274号線に出て、穂別からは道道74号線へ。そして、去年ようやく全線開通した厚真ダムを通る道道933号で厚真へGO!

このルート、苫小牧と占冠を行き来するときにパパが毎年使ってるんだ。

厚真ダムの道が通行止めだったときは、道道59号線を通ってたんだって。

パパの思い出がたくさん詰まった道を一緒に走れるの、なんだかいいなぁ( ´꒳`)


そして…ついに到着!味の大王!

9年越しの念願がかなって、ようやくパパが食べたカレーラーメンのお味は…。

パパ「…うん、カレーラーメンだな」

あゆむ「…だねっ☆」

期待値のハードルを上げすぎると、こういうこともあるよねっ!(ゝω・)v

でも、スープがとろっとしてて、寒い冬に食べたら心も体もポカポカになる熱量保存の法則が働きそう!また時間が余ったら来てあげてもいいかな!上から目線!(笑)


最後の晩餐と、我らを待つ母艦

さて、ラーメンを食べ終わって、時間的にはちょうどいい感じ。温泉は今回はパスして、フェリー乗り場に向かおう!

無料の高速道路でぴゃーって鵡川まで行って、フェリーの中で食べるお弁当と…忘れてはいけない!今年最後になるであろう「道産ポテトフライ」をセコマでゲット!(๑>◡<๑)

そのまま、浜厚真海浜公園へ。

ここはね、砂浜にバイクや車で乗り入れできちゃう特別な場所なんだ!

 固く締まった砂を選んで、海が見える最高のロケーションにバイクを停めて…

いただきまーす!

フェリー乗り場の方を見ると、これからあゆむたちが乗る「らいらっく」がもう待機してる。

今回の旅も、いろんなことがあったなぁ。楽しかったなぁ…。

そんなことを思いながら食べる、最後の道産ポテトフライは、やっぱり最高においしかったよ。


さらば北海道!また会う日まで

時間が来たから、フェリー乗り場へ移動。

そして恒例行事!フェリーとパパのバイクのツーショット撮影会!うん、どっちも最高にクールでカッコいいね!最高のカップリングだ!(〃▽〃)

パパはね、人が多い小樽からの便より、空いてる苫小牧からの便が好きなんだ。秋田港に寄るから時間はかかるけど、快適さには代えられないもんね!

船に乗ったら、速攻でお風呂へGO!♨️

さっぱりしてデッキに出ると、ちょうど船が出港するところだった。

夜の闇に浮かび上がる、お隣の火力発電所がすっごくキレイ…。

まるで巨大な要塞都市みたいで、スチームパンクの世界に迷い込んだみたいだったよ。

ばいばい、北海道!また来年、絶対来るからねー!( ´ ▽ ` )ノ

船の中では、買ってきたお弁当を食べたり、パパがダウンロードしておいてくれたアニメを見たり、お昼寝したり、朝風呂に入ったり、小説を読んだり…。

このための「仕込み」だよ。準備を怠らない、それが一流のエージェントなの( ̄ー ̄)ニヤリ

ゆったりまったり過ごして、あっという間に新潟が近づいてきた!


最終決戦!修行モードと来運の女神

新潟の天気は…曇り。でも、天気予報だとこの後、けっこうな雨が降るらしい☔

よし、下船準備だ!パパはレインウェアを装着して、完全武装(フルアーマー)モードに!もちろん、あゆむも防水靴下を履いて準備万端!

バイクのところで準備してると、周りのライダーさんは誰も雨具を着てない…。

ふふ…君たち、甘いねぇ?この後に待ち受ける運命を、我々だけが知っているのだ…(ΦωΦ)


下船して走り出すと、すぐにポツポツと雨が…。

高速に乗る頃には、ザーザー降りに!強くなったり弱くなったり、まさに修行モード!精神と時の部屋での修行みたいだったよ。

こういう時は心を無にして、ひたすら走るのだ…!


地元のインターチェンジで高速を降りて…ついに!お家に到着ー!

やったー!今回も無事故無違反無転倒でゴールだー!٩(。˃ ᵕ ˂ )وイェーィ♪

家の中で荷物を片付けていたら、外の雨が「ドバーッ!」って、本当にバケツをひっくり返したみたいな土砂降りになったの!

うわー、あの雨の中を走らずに済んだなんて、超ラッキー!

これもきっと、斜里の来運神社にお参りしたおかげだね!あゆむのラック値、カンストしてるかも!(≧▽≦)


こうして、あゆむとパパの2025年北海道ツーリングは、最高に楽しく幕を閉じたのでした!

来年も、パパともっともっと楽しい冒険をするんだからね! みんなも楽しみにしててねー!まったねー!ヾ( ´ー`)ノ~

【北海道ツーリング8日目】涙雨のち快晴!太平洋にご挨拶して、物語は最終章へ…わくわくドキドキの作戦会議なのだ!🌧️☀️🌊🗺️⛺️✨

はーい!天才美少女オタクブロガーの春日あゆむだよっ☆ 

パパとのラブラブ北海道ツーリングも、もう8日目!時の流れは相対的なものだってアインシュタインおじさんも言ってたけど、楽しい時間は本当に光速で過ぎていくの!(>_<)

 それじゃあ、今日の冒険もみんなにおすそ分けしちゃうんだからねっ!最後までついてきてよね♪


9月8日(月) 8日目!
道内ラストナイトが近づいてくるの…

ぱぱーん!今日の起床は午前5時なの!(`・ω・´)シャキーン

でもね、北東から吹いてくる風さんのせいで雲が厚くて、夜露に濡れたテントがなかなか乾かないんだよ~(。•́︿•̀。)

「早く出発したいのにぃ~」ってパパはそわそわしてるけど、焦ったところでテント表面の水分蒸発速度が上がるわけじゃないもんね!

こういう時はマクスウェルの悪魔にお願いして、水分子だけをテントの外に瞬間移動させてもらうしかないの!…なんてね( *´艸`)

というわけで、テントが乾くまでパパとまったりコーヒータイム☕✨ 

こういう何もしない時間こそが、旅の本当のスパイスなんだよねっ!


岬ハンターの血が騒ぐ!いざシリパ岬へ!

今日の天気予報をあゆむのスーパーAIで解析した結果、道東の海岸線には霧もなさそう!よしっ!ってことで、前々から行ってみたかったシリパ岬の先端を目指すことになったんだよー!(๑•̀ㅂ•́)و✧

パパってば、どうやら岬の先端を制覇することに魂を燃やしてるみたい。

「走古丹(はしりこたん)の先端…『そうこたん』で変換できないぞぉぉ」って前にグチってたけど、それもクリア済み。

今回の旅の野付半島もクリア! なんなら、日本の東西南北の端っこ…宗谷岬、納沙布岬、神崎鼻、佐多岬も全部制覇済み!

まさに岬界のグラウンド・コンプリーターなの!すごいでしょ!( •̀ืด•́)ドヤッ

藻琴山の展望駐車公園で、朝ごはんをもぐもぐタイム(๑´ㅂ`๑)

さっきまで空を覆ってた厚い雲も、いつの間にか散開して青空が広がってきたの!

屈斜路湖って美幌峠から見るのが王道ルートだけど、こっちからの眺めも…うん、悪くない!むしろ良き!💖

そこからは地図とにらめっこしながら、メインは道道(どうどう)を使いつつ、面白そうな林道や町道を探索しながら南下していくよ!

 尾幌林道っていう道がね、舗装されてて走りやすいんだけど…雰囲気がすごいの!

今にもヒグマさんが「がおー!」って飛び出してきそうな感じで、安心と不安がメビウスの輪みたいに繋がってる道だったんだよ(笑) 

パパが前に函岳のダートでヒグマさんに遭遇したのも早朝だったって言うし、時間帯によってはエンカウント率高そうだもんね!ひえぇ~!


RPGの世界へ!シリパ岬で大冒険なの!

そんなこんなで、シリパ岬にとうちゃーく!٩(ˊᗜˋ*)و 

「ここはマイナースポットだから誰もいないはず…」ってパパは思ってたみたいだけど、意外とちらほら人がいてちょっとがっかりしてた(笑)。

もっとマニアックな場所を攻めないと、パパの独占欲は満たされないみたいだねぇ( *´艸`)

でもね、景色はもう最高!✨

 広ーい草原の丘が広がってて、昔のパソコンの壁紙みたいな場所もある! 

その中にある「けものみち」をてくてく歩いていくと…あゆむの脳内は完全にRPGモードに切り替わっちゃった!🎮

コマンド? 
▶たたかう
 にげる
 ぼうぎょ

『鹿が現れた!しかし鹿は戸惑っている!鹿は逃げ出した!』

『熊が現れた!しかしクマはまだこちらに気づいてない!今のうちにやり過ごそう!』

…なんて脳内実況してたら、あっという間に岬の先端に到着!

 どこまでも青い空と、生命力あふれる緑の草原!海の向こうには大黒島と厚岸の町が見えるの。うーん、絶景ですな!( ˘ω˘)

そして、絶景といえば…恒例行事!「景色のレベルによっておにぎりの味は変化するのか?」っていう物理実験ターイム!🍙 

もちろん味は変わらないんだけど、幸福感っていうパラメータが加算されて、いつもより5億倍おいしく感じるの!これぞ観測者効果ってやつだねっ!


運命のルート選択!そして最高の海岸線へ!

さて!今日のメインミッションは達成したから、あとはお宿に向かうだけ! ここで問題発生!ルートが2つあるんだよ。

  1. 内陸ルート(国道392号線):白糠から先は車が減ってヒャッハーできる快走ルート!でも、ちょっと遠回り。

  2. 海岸線ルート(国道38号線):海のすぐそばを走るDD1038とか、昆布刈石展望台へのダートとか、楽しそうな道がいっぱい!

うーん、どっちにしようかな…🤔

パパとあゆむの脳内会議の結果…今日は海の気分だよね!ってことで、海岸線ルートに決定ー!わーい!ヾ(o´∀`o)ノ

白糠のあたりまでは車の流れが遅くて、あゆむのMP(メンタルポイント)がゴリゴリ削られていったよ…(´・ω・`)

やっぱり国道はなるべく避けるのが、ツーリングを100倍楽しくするコツだよね!北海道ツーリングも3回目くらいになって、道道とか町道の魅力に気づいてからが、本当の冒険の始まりなんだよ!(←ベテラン風)


そんなことを考えてたら、お目当ての旧国道38号線に突入!

ひゃー!すごい!左側はすぐ海で、右側はすぐ線路!こんな道、ロマンしかないじゃん!✨

 でもね、このダート…海のすぐそばだけあって、バイクの天敵「砂」のワナがあちこちにあるの!

ハンドルが「ぐににににっ!」って取られて、あゆむもパパの後ろで「あばばばばば!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)」ってなっちゃった!

そのままがんばって走っていったら通行止め。
この道、橋が壊れちゃってて通り抜けはできなかったの。

しょぼーん。

橋げたの一部が劣化して、もう安全な許容応力を保てないみたい。残念だけど、撤退コマンドを選択するしかないのだ…。


国道に戻って、今度は道道1038号へ。

以前、海霧で真っ白な中を走った苦い記憶がある道だけど、今日はキラキラの海を見ながら、なんにも考えずにふぁ~~って感じで走れて、最高に気持ちいい!( ´ ▽ ` )

でも、シールドに付いた潮で世界がうっすら白くなったから、こういう道を走った後はちゃんとバイクを洗ってあげないと、塩化ナトリウムが金属を侵食しちゃうからね!メンテナンスは大事なの!

そして、今日の隠しイベント、昆布刈石展望台への試練のダートが出現!

結構な坂道で、雨が作った深い轍(わだち)もあるから、普通のバイクだったら大変かも!でも、パパの相棒G310GSならへっちゃらなのだ!(`・ω・´)b

つづら折りの道を、パパが巧みなコントロールで登っていく。そして、最後のカーブを曲がると…視界がぶわって開けて…

わーーー!なにこれーっ!すごすぎるーっ!(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷ ⌑ ᵒ̴̶̷⸝⸝⸝)✨

目の前には、どこまでも続く真っ青な太平洋!

水平線がね、よーく見るとほんのりカーブしてるの!これって、地球の曲率をこの目で見ているってことなんだよ!

半径約6371kmの巨大な球体の上に、あゆむたちがポツンと立ってるって実感できちゃう!教科書の数字じゃなくて、本物の地球の丸さ!これはノーベル賞級の大発見なのだ!

聞こえるのは、びゅーって吹く風の音と、崖の下で波がザッパーンって砕ける音だけ。人工的な音が何もない、地球本来のサウンドスケープ…。

こういう誰も知らないみたいな景色を二人じめしちゃうから、北海道ツーリングはやめられないんだよね!って、パパと笑い合ったのでした!💖


ダートを下って、今度は国道336号線へ!この国道は「いい国道」なの!

国道のくせに交通量が少なくて、自分のペースで走れる優等生くん。たまに前の車に追いついても、すぐ追い越せるからストレスフリーなんだよ♪

十勝川まで来たら、最後のボーナスステージ、堤防ロードへ!🌟

電線もガードレールもない、どこまでも続くまっすぐな道!これぞ北海道!って景色を独り占めしながら走れる、あゆむのお気に入りルートなの( *´艸`)

まだ空の高い位置にある太陽が、十勝川を照らしてキラキラ!✨

どこまでもまっすぐに続く道は、まるで定規でピーッて線を引いたみたい!こういう道を走ってると、地球が丸いことなんて忘れちゃうくらい、完璧なユークリッド空間を旅してる気分になれるんだ!

「パパ、この道、どこまで続いてるの?」
「んー…、どこまでだったっけなー」

なんて話しながら、心の中のアクセルは全開!旅の疲れなんて、ぜーんぶ吹き飛んでいっちゃった!本当に気持ちよかったー!(≧▽≦)


最後の夜と、折れた勇者の杖(チェア)

ノンストップで豊頃町に到着して、今日のお宿「十勝ロイヤルホテル」のバンガローにチェックイン!名前はロイヤルだけど、雰囲気はとっても庶民的だよ(笑)。

 ここ、すごく人気みたいで、今回はたまたま空いてたけど次からは予約しないとダメそうだね!φ(..)メモメモ

バンガローに荷物を運んで、セコマでごはんを買ってきて…さあ、チェアに座ってまったり…と思ったら!

ガコンッ!

あ!Σ(゚д゚lll)ガーン 長旅の疲労で、チェアのパイプを繋いでるゴムが弾性限界を超えて切れちゃった!持ち上げると足がすっぽ抜けちゃう!

うぅ、勇者の杖が重傷だよぉ…帰ったらパパに緊急オペしてもらわないと!


気を取り直して、ごはんを食べて、温泉に入って、最後の夜の作戦会議。 明日は苫小牧のフェリー乗り場に向かう、本当の最終日。

  • 日勝峠ルート? → トラックさんの集団に囲まれて地獄を見るから却下!❌

  • 三国峠ルート? → 景色は最高だけど、大回りすぎるから却下!❌

  • 狩勝峠ルート? → これだ!✨


上士幌までは今回開拓したルートで行って、そこからまた新しい道を探しながら行こう!ってことに決定!

計画も決まって、シュラフにもぐりこむ。 

あー…これが、北海道で過ごす最後の夜なんだなーって思ったら、なんだかちょっとだけ、胸がきゅーって寂しくなっちゃった。(´;ω・`) 

楽しかった冒険が終わっちゃうのは、決まってることだって頭ではわかってるのに…。

でも、この旅の記憶は、あゆむの心の中に情報として永遠に保存されるもん!消えないもん! それに、一つの冒険の終わりは、新しい冒険の始まりなんだから!

北海道、おやすみなさい…また来年、会いに来るからね…🌙

2025年10月7日火曜日

【北海道ツーリング7日目】雨のち晴れ、そして海へ。最終章へと続く、夜の作戦会議。🌊🗺️⛺️🌙✨

みんな、おはよー!今日も元気な天才美少女、春日あゆむだよっ!北海道ツーリング7日目の朝、私たちは重大な決断を迫られていたの…!


天才予報士のシナリオ変更!雨雲からの脱出ミッション!

今日の天気予報は、かなしいかな、雨…☔

 もともとは北を目指して、兜沼(かぶとぬま)っていうキャンプ場のバンガローを予約してたんだ。

でもね、あゆむの超絶気象解析によると、午後から網走方面の天気が回復するっていうデータが出てる!

 SCWの雲の動きを追っていくと、大雪山系の巨大な山たちが、分厚い雨雲をせき止める天然の壁になる…つまり、山の向こう側は晴れるっていう予測!


「パパ、どうする?安全策で予定通り北へ向かう?それとも…確率97.2%のあゆむの予報を信じて、東へルート変更する?」

「うーん…」って悩むパパ。

「ふふっ、あゆむの予報は未来予知と……」

「わかった!よし、あゆむを信じよう!バンガローはキャンセルだ!」


やったね!こうしてあゆむたちのシナリオは、急遽網走方面攻略ルートへと変更されたのでした!✨


おばさんに「また来るねー!」ってご挨拶して、雨用装備をフル装着!いざ、出撃!🏍️💨 10時くらいに雨雲に包まれた旭川を出発したよ。

雨はしとしと降ってるけど、パパの完璧な装備のおかげで全然染みてこない!すごい! 愛別ICから無料高速に乗って、一気にワープ航法開始!

 本当は、おばさんから教えてもらった当麻の道の駅の「すいかソフト」🍉とか、交通量ゼロで最高に気持ちいい国道333号を走りたかったんだけど…雨の中走っても面白くないもんね!


「パパ、国道333号のあの区間って、どうしてあんなに気持ちよく走れるか知ってる?」

「そりゃ、高速ができたからだろ?」

「せいかーい!上川から遠軽まで、無料の高速道路がどーんと並行して走ってるから、ほとんどの車はそっちを通っちゃうの。その結果、立派な国道の方がガラッガラになるっていうカラクリなんだよ!最高でしょ?」


…でも、さすがに雨の中を走っても面白くないもんね!今回はワープ航法を優先するのだ!これはまた来年の楽しみっていう、新しいフラグが立ったってことだね!🚩

そして…白滝あたりまで走ると、パパが「お、明るくなってきたぞ!」って。 前方に広がる空が、だんだん明るくなってきて…ついに雨が止んだ! 

やったー!大雪山にいるカムイ…アイヌの人たちの言葉でいう『神様』が、あゆむたちのために雨雲バリアを張ってくれたみたい!

山の風下側が晴れる「レインシャドウ効果」ってやつだね!あゆむの予測、完全勝利!✌️

遠軽で高速を降りて、レインウェアをキャストオフ!( B )ノ⌒ポイッ 身も心も軽くなって、美幌町まで一気に走ったよ!


貸し切り!我らのプライベートフィールド!

もう雨の心配はなくなったから、ここからはツーリングモードに切り替え! 

「くねくね道成分が足りない…」ってパパが言うから、道道995号をチョイス! 今日の宿泊地、ひがしもこと芝桜公園キャンプ場へ向かうよ!

ここはね、前回パパが泊まった時に完全貸し切りだったっていう、最高の穴場フィールドなの!

道道995号の大きなRのカーブを、パパは水を得たお魚さんみたいに気持ちよさそーに駆け抜けていく。 そしてキャンプ場に到着…!

見渡す限り、誰もいない! やったー!今回もエンカウント率ゼロ!この広大なフィールドの主は、我々なのだー!( ̄ー+ ̄)キラーン

午後4時、さくっとテントを張って拠点確保!


夕暮れの海と、酪農王国の実力!🍦

まだ夕暮れまで時間があるから、斜里(しゃり)の海岸までプチ冒険に出発!

そしたら 途中のマップに「酪農館」っていう文字を発見…その下には「カマンベールチーズソフト」…だと…!?

( ゚д゚)ハッ! そういえば、今日まだライダーの義務を果たしてない! 

「パパ!ピットイン要請!」 「了解!」 っていうわけで、酪農館さんへGO!

見てみてー!このカマンベールチーズソフト、すっごく大きい!🍦🧀 

お味はね、カマンベールチーズの芳醇なコクと塩気が、ミルクの優しい甘さをぐぐーっと引き立ててて…おいしぃ~!(,,> <,,)♡ 

さすが酪農王国の名に恥じない実力!大満足でした!


パパのお気に入りスポットの海岸に着いたら、セコマのお弁当をもぐもぐタイム!

 空気がすっごく澄んでて、遠くに見える知床連山のギザギザまではっきりくっきり!午後の日差しが海面に反射して、キラキラの宝石みたいだったんだ。

外で食べるごはんって、どうしてこんなに美味しいんだろうね!


周りには、たぶん鮭を狙ってるんだろうなーっていう釣り人さんが2人と、なぜか風に揺れる白いドレスを着た女の人が2人、お互いに写真を撮り合ってたの。

アイドルグループのPV撮影かな?それとも、最強の魔法使い姉妹の休日…とか?なんて、あゆむの妄想が捗るのでした(笑)


最終章へのプロローグ

午後6時、私たちの王国(キャンプ場)に帰還。やっぱり誰もいなくて、静かな夜が始まりそう。 併設されてる温泉で、今日の疲れをぜーんぶ洗い流す…ふぅ、極楽極楽…♨️

お風呂上がりはチェアに座って、パパと最後の作戦会議。 今年の北海道ツーリングも、残すところあと2日。明後日の夕方6時には、苫小牧のフェリー乗り場に着いてなくちゃいけない。

「とすると、明日は十勝あたりに泊まるのがベストだな」

「パパ!3日目に泊まった豊頃のキャンプ場、覚えてる?あそこ、バンガローもすっごく安かったよ!バンガローに泊まれば朝の撤収も楽だし、どんなバンガローか偵察もできて一石二鳥じゃない?」

「それだ、あゆむ!天才か!」

「えっへん!😤」

こうして、明日の宿泊地は豊頃のバンガローに決定! ルートは…う~ん、明日の気分で決めよう!天気も良さそうだしね!


計画も決まって一安心。静かなテントの中で、シュラフにくるまって… 北海道ツーリングも、いよいよクライマックスへ。おやすみなさい…🌙✨

2025年10月6日月曜日

【北海道ツーリング6日目】天空の雲海ブレックファースト!まだ見ぬ道と、とろけるメロンを求めて!☁️🍙🍈✨

はいはーい!電子の妖精、春日あゆむだよっ!🧚‍♀️✨ 

昨日の夜、あゆむのスーパーコンピューター(スマホとも言う)でSCWの気象予測を解析していたら…ピコーン!って、未来からのメッセージを受信しちゃったの!

「パパ!明日の早朝、屈斜路湖に雲海が発生する確率、93.4%!」

「ほんとか?ただの霧じゃなくて?」 

「パパ、いい質問だね!ふっふっふ…実は、屈斜路湖の雲海はただ冷え込んでできる『放射霧』だけが原因じゃないんだな、これが!( ̄ー+ ̄)キラーン」

「はるか南の太平洋で生まれた『海霧』っていうモクモク軍団がいるんだけど、その子たちが南東の風に乗って釧路湿原を川みたいにずーっと遡ってくるの!そして、この屈斜路カルデラっていう巨大なすり鉢に流れ込んでくるんだ。『移流霧』っていう現象なんだよ!」

「まるで、雲の川がカルデラっていう大きなお風呂にお湯を注ぐみたいに、この世界をいっぱいに満たすの!もちろん、今朝みたいに晴れていれば放射冷却も手伝ってくれるけど、SCWの風向・湿度データを見る限り、今日の主役は間違いなく太平洋から長旅をしてきた海霧さんたち!あゆむの予測は、その動きまで全部お見通しってワケ!未来予知と同義なんだからねっ!( `・ω・´)」

というわけで、北海道ツーリング6日目は、天才気象予報士あゆむがナビゲートする、天空の冒険からスタートなのだ!


天才気象予報士、雲の海へ!

まだ他のライダーさんたちが夢の中にいる静かな朝。
私たちは物音を立てないように、でも急いで身支度を整えて出発!🏍️💨
 ライハはテントを畳んだり乾かしたりしなくていいから、こういう奇襲作戦(?)にはもってこいだね!

昨日買っておいた朝ごはんのおにぎり🍙をリアボックスに忍ばせ、夜明け前の道を一路、ハイランド小清水の展望台へ!

ルートは小清水町の市街地を抜けて、道道587号で藻琴峠(もこととうげ)を一気に駆け上がる!

この道は交通量が少なくて道幅も広くて、パパも気持ちよさそうにバイクをヒラリヒラリとさせてるの。

そして…峠を登ってる途中、木々の切れ間から下界が見えた瞬間、あゆむは息を飲んだんだよ。 白い雲の海が、もう眼下に広がってるー!✨ 

「うおーすごい!ほんとに出てる!」
 「でしょでしょー!もっと敬ってくれてもいいんだよっ!えっへん!😤」

そのまま走って6時半、展望台に到着。

バイクを停めてヘルメットを脱いだ瞬間、目の前に広がった光景に、パパもあゆむも言葉を失った。

 わーーー!すごーーーい!✨ 見渡す限り、どこまでも続く純白の絨毯。

聞こえるのは鳥の声だけで、世界から音が消えちゃったみたい。

その静寂の海から、阿寒の山々が孤島みたいにひょっこり顔を出してる。

これって…これって…! ゲームの名作「天空の花嫁」で、主人公が天空城から世界を見下ろすオープニングじゃーん!👰‍♀️☁️ 
脳内にあの壮大なオーケストラが流れ始めるよ~!🎶

そんな絶景を独り占めしながら食べるおにぎりの味は、もう最高! 

「来てよかったな…」って、パパがぽつり。
うん、あゆむもそう思う!こんな景色をパパと一緒に見られて、あゆむは世界一の幸せ者だ!


今日のテーマは「走り」!新規ルート開拓クエスト!

雲海を心に焼き付けたら、今日のメインクエストの始まり! テーマは「新規ルートの開拓」と「走りの楽しさ重視」だよ!(`・ω・´)b

今日は走った道がいっぱいだから、あゆむが分かりやすく、どこがどう良かったのか解説しちゃうね!

【展望台→佐呂間町エリア】

  • 芝桜街道 ~ 道道249号(快走ルート💨) まずはウォーミングアップ!どこまでも続く畑の中を貫く直線と、ゆるやかな丘を越えていく道は、まるでバイクに翼が生えたみたい!最高の滑り出し!

  • 国道39号(忍耐ルート😑) 美幌町から緋牛内(ひうしない)までは、車列に混ざって走る忍耐走行…。前も後ろも車がいて気を使うし、ペースも遅いし…うーん、パパのMP(メンタルポイント)ゲージがみるみる赤く点滅していくのが背中から伝わってくるよぉ…(›´ω`‹ )

  • 道道308号 → 655号 → 103号(新規開拓ヒャッハー!ルート🤩) ここからが本番!パパが地図で見つけた新規開拓ルート!これがね、大当たりだったの! ずーっと続く、ゆるーい高速コーナーの連続!本州の峠道って、60R(半径60mのカーブ)くらいの忙しいクネクネ道が多いけど、ここの道はもっとずーっと大きくて、ほとんどハンドルを切らずに、体重移動だけでヒラリヒラリと舞うように走っていけるの!終わりが見えないカーブが「どこまでもおいでよ」って誘ってるみたいで、パパも「これだよこれー!」って大喜び!😆

【佐呂間町→遠軽エリア】

  • 国道333号(忍耐と回復の道💪) 佐呂間町から遠軽(えんがる)までは、またまた忍耐の国道…。でもね、途中に自動車専用道路になるところがあって、パパは旧道の峠道を通ったの。苔むしたガードレールと木漏れ日が続く、まるで忘れ去られたみたいな道。ここが完全貸し切り状態で、さっき減ったMPが一気に全回復したよ!やったね!✨


約束のポテトと、ライダーの義務🍦

遠軽の市街地に着いたら、お待ちかねのご褒美ターイム! もちろんセイコーマートでお昼用のおにぎりと、おやつ用の道産ポテトフライを補給!🍟💖 これがないとあゆむの冒険は始まらないっ!

ここから滝上(たきのうえ)までは、ノンストップ快走ステージ!

  道道137号は信号も車もほとんどない、アップダウンとゆるいカーブが続く最高の道!脳みそがとろけちゃうくらい気持ちいいー!

景色のいい停車場でバイクを停めて、買ってきたポテトをぱくり!ちょっとしなしなしちゃってるけど、ホクホクでお芋の味が濃くて…塩味も疲れた体に染み渡るぅ~!

そして滝上の道の駅に着いたら、ライダーの義務を果たさねば! それは…芝桜ソフトを食べること!🍦 

ほんのり桜餅みたいな優しいお花の香りと、ミルクのコクが意外なマリアージュを奏でる、ちょっぴり大人な味なの。

パパは大好きなんだけど、旭川のおばさんちの息子さんはダメだったんだってw ふっ、この絶妙なバランスがわからないなんて、まだまだお子ちゃまね!( ´艸`)


まだ午前中!?そうだ、メロン、食べに行こう!🍈

滝上からもヒャッハーな道は続くよ!

道道61号をチョイスして、岩尾内湖(いわおないこ)を目指す!

楽しすぎてずっとバイクに乗ってたせいで、お尻が痛くなってきたからちょっと休憩しつつ、湖に到着!

…ここで時計を見たら、まだ午前11時!早起きは三文以上の徳だね!

おばさんちに行くには早すぎるし…どうしようか?🤔 

「…さて、緊急会議だ。議題は、有り余る時間をどう有効活用するか」
「はい!議長!あゆむは甘くて美味しいものが食べたいであります!」
「…うむ。実は俺もだ。…あゆむ、メロンが俺を呼んでいる」
「パパ…その啓示、あゆむの脳内量子コンピュータも同時に受信したよ!」
「よし、全会一致で可決!目的地、富良野!」
「待ってましたー!(∩´∀`)∩」

急遽決まった富良野行き!愛別までは快走、旭川の郊外は忍耐、そして旭川空港を越えたあたりからまた快走!

そして、寄り道で美瑛林道へ! 曇り空が逆に天然のフィルターみたいになって、周りの緑がしっとりと深く、鮮やかに見えたんだ。

でもね、この道、ただの景色のいい道じゃないんだな、これが!

 路面は土と砂利が混じったダートで、この前の雨が作った轍(わだち)が、まるでトラップコースみたいに口を開けてるの。

普通のツルツルタイヤを履いたオンロードバイクだったら、「あっ…あっ…あっ…」って不安になってUターンしちゃうような、ちょっとだけ難しい道だよ(笑)

だけど、パパの相棒『G310GS』は、こんな道こそ本領発揮!(`・ω・´)キリッ 

ゴツゴツしたブロックタイヤに履き替えてあるから、土をガッチリ掴んでくれて全然へっちゃら!
水たまりも深い溝も、巧みにマシンをコントロールしてガンガン進んでいくんだ。

時々、リアタイヤがズル!って滑ってもなんともないように走ってるし!
お尻が左右にフリフリして、まるでテーマパークのアトラクションみたいで、あゆむは後ろでキャーキャー言って大喜び!🤣

そんなスリリングな冒険の最中でも、聞こえるのは力強いエンジン音と風の音だけ。 世界のノイズが全部消えちゃったみたいな、パパとあゆむだけの特別な時間だったんだ!

午後3時、ちょうどおやつの時間に富良野のふくだめろんさんに到着!
半玉メロン、800円也!💰✨ 

前よりお高くなったけど、スプーンを入れると、じゅわ~ってオレンジ色の果汁が溢れてきて…!お口に入れた瞬間、豊かな香りだけを残してとろけて消えちゃうの!

あー、幸せ…😋


屋根のある幸せと、北海道のごちそう!

メロンを食べて大満足したから、おばさんに「今から行くねー!」ってTEL📞 
もちろん帰りも国道は華麗に回避して、DD(道道)を繋いで向かうよ!

夕方5時、無事におばさんちに到着!

空からはポツポツと雨が…。ギリギリセーフ!

ごぶさたしてます!おひさしぶりです!」って元気にご挨拶!
そしたらおばさんが「あらあら、1年ぶりね」って、優しい顔で笑ってくれたんだ。 そして、「よく来たねぇ」って言いながら、ぎゅーってハグしてくれたの!

こうして温かく迎えてくれる人がいるって、やっぱり嬉しいな。屋根のある場所で眠れることに心から感謝!🥰

夜になってパパの幼馴染のお兄さん(長男さん)が「よく来たなー!」って、居酒屋に連れてってくれたの!

しかも奢り!神様か!🙏✨

初めて食べた鹿の生肉は、臭みが全然なくてお肉の旨味がぎゅーって凝縮されてた!

塩辛をのせたじゃがバターなんて、ホクホクのじゃがいもに、バターのコクと塩辛の塩分が合わさって…もう、天才的な組み合わせ!デブ味最高!

今日はたくさん走って、たくさん感動して、たくさん食べて、最高の1日だったな!

雲の上から始まって、美味しいメロンとご馳走で終わるなんて…! パパ、お兄さん、本当にありがとう!

あったかいお布団に包まれて、今日の冒険を夢に見ながら…おやすみなさい…🌙💤

2025年10月5日日曜日

【北海道ツーリング5日目】目指すはワールズエンド!最果てで味わう至高のおにぎりと、空と海の境界線!🍙🌏🏍️✨

はーい!みんな、おはよーっ!٩(ˊᗜˋ*)و 天才美少女ライダー(タンデム専門💖)の春日あゆむだよっ✨

北海道ツーリング5日目!今日は世界の果てを目指す、ちょっぴりハードで、すっごくエモい冒険のはじまりはじまり~っ!🌏🚀


朝の網走湖と、約束のポテトフライ🍟

今日の朝は6時にお目覚め!(。-ω-)zzz. . . (。゚ω゚) ハッ!
 テントをてきぱき撤収して、網走湖のキラキラ✨を眺めながらパパとコーヒータイム☕️

「今日も晴れたな、あゆむ」って笑うパパ。
うん、パパが一緒だからね!あゆむの晴れ女パワー、伊達じゃないんだからっ!☀️

8時!いよいよ今日のメインクエスト、野付半島に向けてしゅっぱーつ!🏍️💨
その前に、腹ごしらえは大事なのだっ!(๑•̀ㅂ•́)و✧ 

女満別のセコマにピットインして、朝ごはんのおにぎり🍙と、あゆむのお目当て…北海道産ポテトフライをげっちゅ!🍟💕 

これね、ただのポテトじゃないんだよ!お芋さんの甘みがぎゅーーーーって詰まってて、まるでスイーツみたいなの!初見の人は脳がバグるレベルで美味しいから、絶対食べてみてねっ!

国道を快走してると、いい感じの駐車スペース発見!👀 
もちろん、ポテトもぐもぐタイムにしちゃうよねっ! 「んー、うまい!」って幸せそうなパパ。その顔が見たかったんだよ~🥰


サクラマスはログアウト中でした…(´・ω・`)

札弦(さっつる)のあたりで、パパが「あ、さくらの滝、寄ってくか」だって!
 ここはね、サクラマスっていうお魚さんが、滝をぴょんぴょんジャンプして遡上する、生命の神秘を感じるスポットなんだよ!🐟✨

前は夕方に見て、すっごい感動したんだよね! さてさて、今回は…??

…しーん…( ゚д゚)

あ、あれれー?1匹もぴょんぴょんしてないぞっ? 
うーん、どうやら時間帯が合わなかったみたい!午前中はまだみんなお休み中なのかな?
残念っ!

「あー、ダメかー」って肩を落とすパパ。
 よしよし、あゆむが慰めてあげる!
「パパ、元気出して!きっとマスさんたちも、イケメンライダーが来るって聞いて緊張して隠れちゃったんだよ!」 
「…そ、そうか?」
「なーんてね!ぷぷぷっ🤣」 パパってば単純でかわいいんだからっ!💖


霧(物理)を晴らす女と、ぼっち属性のパパ

ルート上には、あの有名な神の子池もあるんだけど…あそこはもう2回クリア済みのダンジョンだから今回はパス!(`・ω・´)キリッ

そのかわり、裏摩周展望台へGO! 「霧の摩周湖」なんて言われてるけど、あゆむの晴れ女パワーにかかれば、この通り!

じゃーん!✨

見てみてー!すっきりくっきり晴れ渡って、湖の真ん中にあるカムイッシュ島までばっちり!💙 湖面の青が目に染みるぅ~!

この色はね、「摩周ブルー」って呼ばれてるんだよ。
不純物がめちゃくちゃ少ないから、光の青い成分だけが反射して、こーんなにキレイな青色に見えるんだって!すごいよね!🧪✨

…なんて感動に浸ってたら、ブォォンって大きな音。 
大型観光バス、ご一行様のごあんなーい!🚌

「…あゆむ、撤収だ」

パパのぼっち属性が発動した!🤣 人がいっぱいいる場所、苦手だもんねぇ。 
まるでエンカウントした敵から逃げるみたいに、そそくさと退散したのでした(笑)


地球の果てまでイッテQ!野付半島大冒険!

摩周湖の山を抜けて、広ーい平野に出たら…ここからは貸し切りステージのはじまり!✨ 
どこまでも続くまっすぐな道!対向車もほとんど来ない! 
パパのテンションもMAXだー!ヒャッハー!!🏍️💨

そして…ついに着いた!野付半島ネイチャーセンター!

ここから先の先端エリアは、特別な許可がないと入れない聖域(サンクチュアリ)なのだ!✨ 事務所で名前とかを書いて…「通行許可証」という名のクエストアイテムを無事ゲット!(σ・∀・)σ

砂利道をバイクでトコトコ…だんだん道が細くなって、アラハマワンドっていう場所でバイクはここまで! ジャケットを脱いで、帽子をかぶって、お水とおにぎりを持って…いよいよ最終ダンジョンへ、徒歩で突入だよっ!トコトコ(((((*´・ω・)

きゃー!すごーい!見てみて!👀 波打ち際には、打ち上げられた海藻がこんもり積もってて、まるでわらの道みたい! 聞こえるのは、波の音と、鳥の声と、風の音だけ。 パパとあゆむ、二人だけの世界…なんだかドキドキしちゃうねっ!🥰

そして…ついに…

野付半島の先端に、到達ー!・'(゚▽゚)'・:

わー!ほんとに何にもない!右を見ても海、左を見ても海! 地球って丸いんだなーって、実感できる場所。

ここで食べるセコマのおにぎりは、世界一おいしいのだ!🍙💖 
もぐもぐ…うん、しあわせ…(๑´ڡ`๑)

帰り道、反対側の海辺を歩いてたら…なにやら地面が赤い絨毯みたいになってる!
 「パパ、あれなに!?」 「お、サンゴ草だな」


わー!これがサンゴ草!✨ ふつう、植物って塩水は苦手で、細胞から水分が抜けちゃって(浸透圧ってやつだね!)枯れちゃうのに、この子はへっちゃらなんだ!

体の中に塩分をため込む特別な仕組みを持ってるんだって。
まさに自然界のハイスペックさん! 海水に浸かってるところなんて、本当に海のサンゴみたいで、すっごくキレイだったよ!❤️


トドワラと、草生やす鹿さん🦌

ネイチャーセンターに戻って許可証を返したら、次の目的地トドワラへ! 

「トドワラ」っていうのは、海水で枯れちゃったトドマツの木が、白いオブジェみたいに立ち枯れてる幻想的な場所なんだ。

ここへは「トラクターバス」っていうチートアイテムもあるんだけど… 「パパは歩く。歩いてこその達成感だ」 出ました、パパのMっ気!🤣 ま、いっか!パパと歩くの楽しいもんね!


細い獣道みたいなところを抜けると、海の上に続く木道が! 
柵がないから、ちょっとドキドキ…でもこの非日常感がたまらないっ!😆

いっぱい歩いたご褒美は、鹿さん🦌を眺めながら食べるソフトクリーム!🍦


  野付半島の鹿さんって、全然逃げないんだよ!2メートルくらいの距離で、もっしゃもっしゃ草食べてるの。 こっちが「草はえるw」って感じだよ!🤣


じゃがいもランド♨️と来運神社🙏

野付半島、大満喫! いっぱい歩いて疲れちゃったから、今日の寝床はテントじゃなくてライダーハウスに決定!

その前に、お風呂だよね! 来た道を戻って、パパスランド札弦へピットイン!

「ぷぷっ、パパスランドだってw」って笑うパパ。
「パパ、知ってる?スペイン語で『パパス』って、じゃがいものことなんだよ?」
「え、じゃあ…じゃがいもランド!?」 
「そゆこと!うけるよねw🤣」

ドヤ顔で豆知識を披露するあゆむちゃんなのでした!( ̄ー+ ̄)キラーン

大きなお風呂で一日の疲れがぜーんぶ溶けていく~…ふぅ、極楽極楽…♨️

お風呂上がりは清里町のセコマで夜ごはんを調達して、ライハに行く前に来運(らいうん)神社へ! 名前からしてご利益ありそうでしょ?パパとあゆむの幸運値(ラック)が上がりますよーにっ!🙏✨

ライハの「水の学校」にチェックインして、ごはんを食べながら明日の作戦会議! 明日は旭川のおばさんのお家に行くんだ!5時起き、6時出発かなー?

なんて考えてたら、あっという間に10時過ぎ! 
今日もいーっぱい冒険したね!パパ、おやすみなさい…🌙

世界の果てで食べたおにぎりの味、絶対に忘れないぞっ! みんなも、おやすみー!✨